パウダークリーニングは、歯科医院で受けることができる歯のクリーニング技術です。微細なパウダー粒子をジェット水流で歯に吹き付けることで、コーヒー、紅茶、赤ワイン、タバコのヤニなどによる着色汚れを効果的に落とすことができます。さらに、虫歯や歯周病の原因となる歯に付着する細菌の塊(バイオフィルム)も同時に除去するので、虫歯や歯周病の予防効果もあります。
エアフローは、水の中に細かなパウダー状の粒子を混ぜて歯にジェット噴射で吹き付け、手作業では取り切れない細かな汚れ(ステイン)まで除去する歯のクリーニング機器です。
これまでステインやバイオフィルムは超音波スケーラーと呼ばれる機器を用いて取り除くことが一般的でした。しかし、その独特なキーキー音が苦手という方がいらっしゃいます。また歯の根に近い部位まで清掃する場合は、痛みを覚えることがありました。
EMSエアーフローによるパウダークリーニングでは、水とパウダーを用います。水にパウダーを混ぜて吹き付けることので、歯を傷つけずにクリーニングできるようになりました。
パウダーは、直径がわずか14μmの微細な粒子です。このパウダーの利点は、歯面を傷つけることなく清掃ができる点で、歯茎や歯質を傷つけないように、やさしくバイオフィルムを効率的に除去することができます。
クリーニングを実施する前に、お口の状態を診査します。虫歯や歯周病の状態、咬み合わせなどの状態を確認します。
必要に応じてバイオフィルムの染め出しを行います。患者様にもご確認いただいた上で、磨き残しや歯磨きの仕方やデンタルフロスの使い方をアドバイスいたします。
ジェット水流を歯の表面に当て、ステインなどの着色を除去していきます。エリスリトール成分をベースにしたパウダーは、少し甘みがあり、お子様から成人まで幅広く使用できます。
パウダークリーニングで取り切れない歯石は、ピエゾンと呼ばれる低侵襲の超音波器具を用いて丁寧に除去していきます。
口腔内の状況に合った最適なクリーニング間隔を提案いたします。ステインやバイオフィルムは1~3ヶ月に1回程度のペースで除去することが適切だといえます。