ホワイトニング

ホワイトニングとは

ホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素を主成分とした薬剤を用いて、歯を内部から漂白する施術方法です。歯の表面にホワイトニング薬剤を塗布して、歯の着色物質を無色に分解していくことで、歯の色をより白く見せることが出来ます。また、歯の明るさを上げることで歯を白くしていくので、不自然な白さにはなりません。もちろん、セラミックの被せ物や差し歯のように、麻酔をしたり、歯を削ったり、神経を抜いたりする必要がないので、受診しやすい施術と言えます。歯の色が気になっている方や、歯を見せることに抵抗のある方は、ホワイトニングの施術を受けてみることで、自分の歯や口元に自信が持てるようになるかもしれません。

歯が着色する理由

日常生活による着色

コーヒーや緑茶などポリフェノールを多く含むものを日常的に摂取すると、歯の表面にあるペリクルという薄膜と結びついて沈着することで着色の原因となります。また、喫煙される方はタバコに含まれるヤニにより着色します。歯の表面の着色だけであれば、歯のクリーニングで対応できますが、歯の内部に浸透した着色に関してはホワイトニングが必要となります。

加齢による着色

歯は、エナメル質、象牙質、神経の3層構造になっています。表面のエナメル質は無色に近いのですが、内部にある象牙質は黄味がかった色をしています。加齢と共にエナメル質が磨り減る一方で、内部の象牙質は厚みを増していくため、歯が黄色く見えます。

歯が白くなる仕組み

ブリーチング効果

ホワイトニングの薬剤は過酸化水素や過酸化尿素が主成分です。これらは熱が加わると酸素と水に分解されますが、この時に発生する酸素が歯のエナメル質の色素と結びつき、色素を無色透明に分解します。このような働きをブリーチング効果と言います。 もちろん、色を分解するだけであり、歯を傷つけることはありません。また、この効果は象牙質まで及びます。

マスキング効果

過酸化水素や過酸化尿素は、歯のエナメル質の表面構造を角状から球状に変化させ、光の乱反射を発生させます。その効果により、エナメル質の内側にある象牙質の色が透けにくいようになります。このマスキング効果により、歯が本来の色よりも白く見えるようになります。わかりやすく言えば、ホワイトニング剤を使用すると、エナメル質が透明ガラスからくもりガラスのように変化して、内側にある黄色っぽい象牙質が目立たなくなるのです。

ホワイトニング効果が得られにくい場合

フッ素コーティング

フッ素には虫歯を抑制する働きがあり、初期虫歯が拡がることを防ぐためにフッ素塗布することがあります。 しかし、フッ素には、ホワイトニングの薬剤が歯に浸透するのを防ぐ作用もあるため、歯をフッ素コーティングしている場合、ホワイトニング効果が得られにくくなります。 ホワイトニングを始めるときはフッ素コーティングがない状態が効果的です。

歯石やプラークの付着

歯石やプラーク(歯垢)などの汚れが歯に付着していると、ホワイトニングの薬剤が歯に浸透しにくくなります。プラークはブラッシングで除去することが出来ますが、歯石は歯に強固に付着しているのでご自身では除去できません。したがって、ホワイトニングを始める前に、歯科医院で歯石除去を受けることを推奨しています。

ホワイトニング効果を保つには

ホワイトニングは、歯の表面のエナメル質だけではなく、歯の内部も白くすることが出来るため、その効果は6か月から1年程度は続きます。ただし、歯の内部は徐々に黄色く変色していきますので、定期的に追加ホワイトニング(タッチアップ)を実施しないと色戻りを防ぐことはできません。

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